イメージ 1

なんとなく敬遠してたジャンルだが、最近仕事関係の人にオルガンのコンサートの魅力を教えられ、興味を持って探してみたところ、ふらっと行ける池袋で、S席2000円という好条件。

これが、えらい面白かったのだ。

演奏は、ミシェル・ブヴァール

C.ジェルヴェーズ/シャンパーニュのブランル、ブルゴーニュのブランル、アルマンド
E.D.コーロワ/5つの幻想曲 他
J.S.バッハ/前奏曲とフーガ 二長調BWV532
コラール BWV682
「音楽の捧げ物」から6声のリチェルカーレ
L.マルシャン/グラン ディアローグ
N.グリニー/オルガン曲集第1巻から
C.フランク/前奏曲・フーガと変奏曲op.18
O.メシアン/「栄光の御体」から「恵みの水」、「栄光の御体の喜びと明るさ」 
C.M.ヴィドール/オルガン交響曲第5番から


ルネサンスからバッハを通って、一気に近現代のレパートリーまで聞かせてしまおうというプログラム。

途中、バッハのコラールと「音楽の捧げ物」では、6声にもなるフーガの絡み合いがいかに凄いかという、実演しながらの解説が入る。入門者でも楽しめる内容になっていた。

近現代に入っても、基本的にはバッハの骨組みから抜けてないなと思ったが、メシアンは別格で、オルガンの既成概念が見事に粉砕された。

オルガニストでもあったメシアンの、音色を多彩に切り替える「ストップ」の使いこなしはさすが。
複雑なポリリズムのフレーズがシンセような音にも聞こえてくるので、中学時代にハマった冨田勲の一連の作品を思いしてしまう。とにかく、カッコエエー!

これをたった一台でやるのだから、「トゥランガリラ」の10倍ぐらい面白いかもしれない。生で聴けば。

客席は8割ぐらい埋まっていた。
地方ではこんなコンサートはまず客は入らないだろう。
今回は東京都の文化財団が主催なので、チケットが格安だったこともあると思うけど。

こんな面白いものをなぜ今まで食わず嫌いしていたのか。

ろくに学校にも行かず、勉強もせず、自堕落な生活を送っていた学生時代が・・悔やまれる