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オイゲンキケロは、ルーマニア出身のジャズピアニスト(1940~1997)。

キケロとの出会いは、4歳か5歳くらい。
自分自身ピアノは触ってなかったが、叔父が趣味で弾く「トルコ行進曲」が好きで、この曲のレコード(!)が聴きたいと親にねだり、親が間違って買って来たのが、キケロの「トルコ行進曲」(CD)。
よりにもよって変なのを買って来た。
原曲とは全然違う奇妙なリズムで演奏され、おまけにどんどんアドリブが展開されている。
「こんなのじゃない!」と泣きわめき、封印。
思えば、これが最初のジャズ体験だったのか、、。

10年くらい経ち、音楽にハマり、曲なんか作るようになった頃、曲作りの幅を広げようと紐といたのが、この、長年封印していたキケロの「トルコ行進曲」。ずっと毛嫌いしていたこの盤は、実はジャズアレンジされた「トルコ行進曲」だったのだと、ここで認識。
他にも、「トロイメライ」「ガボット」「ユーモレスク」等が収録されているが、アレンジがどれもウィットに富んでいて、楽しい。伝説的大御所の演奏を腕組みして聴くのではなく、ピアノの上手いお茶目なおっさんが、ピアノバーかなんかで、弾いてくれる感じ。昔の懐かしさも相まって、こんどはキケロの世界にハマった。

クラシックの曲なのに、ジャズのCDを買ってしまう親のセンスと、当時それを勧めた村林楽器店の店員のいい加減さに感謝しなければ。