映画「青春ゲシュタルト崩壊」

映画の公開に伴い、VAPよりサウンドトラックの配信が開始しています。

私がここ数年意識しているテーマとして「記憶の奥底にある想い出を呼び覚ますような音楽をつくりたい」というものがあります。

人間は不思議なもので、まだ小さな子供でも「懐かしい」「どこかで出会ったことがある」という感情があります。生きている年数そのものが短いのに、不思議です。
我が家の5歳の娘を見ていてもそう思いますし、自分自身の幼少期を振り返っても、住んだことのない町や、聴いたことのない音楽に郷愁を呼び覚まされたり、初めて会う友達に親近感を持った体験が思い出されます。

数年前に40代を迎え、これからの自分の在り方を考えた時、この感情を音楽にしていきたいと考えました。
 
そんな矢先に本作とのご縁ができ、そこに込められたメッセージ、映像の世界観と共鳴するところがありました。

映像の中の世界は、現在進行形(もしくは青年期失顔症、という病名が出来ている未来)の出来事ですが、音は、自らの30年近く前の青春時代を思い起こしたものとして描いてみました。

無事公開の日を迎えられたこと嬉しく思います。

音楽録音、ミックスは、浜田純伸さん

マスタリングは、ソニーミュージックスタジオの鈴木浩二さんに行っていただきました。

お二方とも、私が青春の頃から憧れた音のマイスターです。

映画も、サントラも、ぜひよろしくお願いいたします。 

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